愛知県豊橋市にある大羽精研株式会社は、社名の由来でもある精密研削加工技術を武器に、電子部品実装機用の精密部品をはじめ、自動車・医療・減速機分野等、幅広い領域に挑戦している企業です。現在は、工場拡張と設備導入を進め、さらなる進化を目指しています。
一貫生産体制が生み出すスピードと品質
大羽精研の特徴は、工程設計、切削加工、研削加工、組立、検査までのものづくりの全工程を自社で一貫して担っていることです。複雑な形状や肉厚が薄く歪みやすい部品の加工が強みで、公差1μm以下の超精密加工にも対応しています。
複雑な形状加工に必要な特殊工具を自社で内製できる点も強みです。外注では1〜2ヶ月かかるものでも、社内であれば翌日、早ければ当日中に対応可能です。実際に、特急対応で異形工具が必要となった際も、当日中に製作し、そのまま加工することができました。
また、加工プログラムの作成から加工、検査までを現場担当者が一貫して手がける体制も特徴のひとつです。他社では担当が分かれていることが多いなか、当社では自ら組んだプログラムをその場で検証・修正し、良品をすばやく次工程へとつなげることができます。
この仕組みによって、スピードと品質へのこだわりを高いレベルで両立しています。
お客様とともに「真に求められているもの」をつくる
お客様との関わり方にも、当社ならではの特徴があります。図面通りに製作するだけでなく、使用用途や開発背景まで丁寧に聞き込み、本当に求められているものを製品に反映することを重視しています。
さらに、お客様の設計段階から加工側の視点でフィードバックを行うことで、より価値の高いものづくりを実現しています。
本質を問う姿勢が、色味や艶の微妙な差まで見逃さない品質を支えています。
創業時から宿り続ける「できないと言わない」精神
創業者が掲げてきた「できないと言わない」という精神は、現在も社内に深く根付き、ものづくりの原点となっています。
かつて当社では、従来納めていた精密部品をそのまま1/2に縮小した試作品を製作し、お客様へ提案したことがありました。この提案が新たな部品開発のきっかけとなり、その技術は現在、スマートフォンの基板部分の生産などにも活かされ、世界中の人々の暮らしに貢献しています。
技術継承と「精密へのこだわり」
現場では、先輩から後輩へ丁寧に技術を伝える文化が根付いています。バリ(加工後に生じる微細な出っ張り)の除去や、ピン角(面取りのない90度の角)の仕上げといった工程においても、わずかな違いに徹底的にこだわり、高精度な仕上がりを追求しています。
ミクロン単位の精度差さえ見逃さず、納得できる品質に到達するまで手を加え続ける姿勢こそが、当社の「精密へのこだわり」です。こうした日々の積み重ねの中で、技術だけでなく判断力や感覚も磨かれていきます。
こうしたこだわりは次世代へと受け継がれながら、現在は医療・減速機分野といった新たな領域にも挑戦しています。
グループとしての価値向上
アルコニックスグループの一員として、素材調達や情報共有の面でも連携を深めています。また、ブランド認知の向上による知名度アップ・採用力の強化にも期待しています。グループ内では、他社の自動化や働きやすい職場づくりの取り組みについて積極的に知識を共有しながら、「細部まで妥協しないものづくり」の姿勢でグループ全体の価値向上に貢献していきます。