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当社 CSOの鈴木による 2025年3月期 第3四半期決算 及び 北九州「再生資源ヤード」開設に寄せたコメントを公開しました

ステークホルダーの皆さまには、日頃より、アルコニックスグループの企業活動に格別のご支援とご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2025年に、私たちアルコニックスグループは創業45周年を迎えます。この45年の間、非鉄金属の卸売業を礎に、金属加工業など製造業へ事業領域を拡大し、市場での地位を築いてきました。

今後、「モノづくり」と「素材」という私たちの強みを、新たな価値創造へとつなげるべく、私は、CSO(チーフ・ストラテジック・オフィサー)として事業基盤を再点検し、「中期経営計画2024」において戦略的成長投資分野を整理しました。
そして、素材と技術を「繋ぎ・創り・還す」ループの中で、持続的に成長可能な事業として、「サーキュラーエコノミー」関連分野を重要な分野として位置付けました。これはリサイクルを通じた社会貢献の実現という挑戦です。

その一環として、この度、2025年1月17日に福岡県北九州市で「再生資源ヤード」を開設しました。この拠点はアルコニックスグループのサーキュラーエコノミー関連事業のフラッグシップとなると確信しています。

この事業投資を決めた要因ですが、近年、資源がとぼしい日本では非鉄金属資源を調達することがますます難しくなってくることが予想されています。
その予想をもとに、国内で循環する仕組みを官民一体で構築することが検討され、大きな流れとなっています。

この流れを産み出したのは、

  1. 日本は非鉄金属資源の大部分を輸入に依存していること
  2. 資源から地金を製錬する過程で大量のエネルギーを使うためにCO2排出量が多く、脱炭素化の流れに逆らっていること
  3. 回収されたスクラップが一部自国の再生資源として使用されずに国外に流出していること

等の問題がおおきくクローズアップされてきたためです。

これらの問題を解決することは、「今手元にある資源をいかに有効活用するのか、資源のリサイクル率をいかに高めるのか」、という資源循環型社会の構築の原則に通じるものがあると認識しています。

当社は1981年の創業から40年以上にわたり、アルミと銅のスクラップの取扱いをしております。長年の操業で培った現場での集荷実績やノウハウは、今回の北九州ヤード開設により最大限活用され、資源循環型社会の構築に貢献できると信じています。

中長期的には、需要家からのグリーンメタルのニーズが拡大することは必至とみており、当社のこのビジネスモデルを日本全域へ拡大させることを目指します。また、アルミ・銅以外の再資源化能力の強化も検討しております。

【作業用】FY2024_Q3決算説明資料.png
当社 再生資源ヤード事業の中期目標(左)と社会的インパクト試算(右)


さらに、このビジネスモデルを継承していくための人的資本への投資をより重視するとともに、「循環経済の構築、貢献」という企業文化を醸成してきたいと考えております。

 

私たちは、「ヒト・モノ・情報・技術を『繋ぎ』、新たな価値を『創り』、適切に資源として『還す』」という循環経済に資する事業ポートフォリオを構築することを目指します。

これからも、ステークホルダーの皆様と共に歩みながら、アルコニックスグループの新たな未来を築いてまいります。引き続き、皆様のご支援とご期待を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

アルコニックス株式会社
取締役 専務執行役員CSO

鈴木 匠


(当社の気候変動・サーキュラーエコノミーへの取組みは、こちらもご覧ください)

以上